【薬指の標本】2005年フランス映画 孤独と洗脳を考える・オルガ・キュリレンコ初出演の主役デビュー作品

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森の中の古い建物、かつての古い女子寮が閉鎖されそのまま買い取られ標本制作工房ラボになっている。
室内には白衣の標本技師。どこか危なげで異様な空気を漂酔わせている。
ここでは一体何が行われているのか、静寂の息苦しさに不安を感じながらも待遇の良さに21歳のイリス(オルガ・キュリレンコ)は働くことを決める。
何かあると感じさせながら最後までその実体を見せず、鑑賞者に想像させ錯覚させる曖昧さはアメリカ映画とは違う。
特撮を使わないアナログ画像、無音と効果音の使い分けがよりリアルにも感じ、画面に吸い込まれていく。
彼女を洗脳し操るのは標本技師から贈られた靴、、、
安いホテルを12時間ずつルームシェアして住む相手は見知らぬ若者、予知能力のある靴磨きの男、、、
逃げるチャンスはある
ディアーヌ・ベルトラン監督の柔らかい女性らしい描写と音楽センス、スローモーションのようなテンポで進む芸術性の光る作品。
《見所. こだわり》
このストーリーには主人公のイリス以外は登場人物に名前がついていないのが特徴。
固有名詞の名前を使わず二人称代名詞(君、マドモアゼル、223室の婦人、309号室の人、など)で全編通してしまう。
それがより互いに入り込めない距離を感じさせ、ミステリアスで異次元的な空気を効果的に引き出している。
《では、何故彼女の名はイリス?》
これから観賞される方はお見逃しなく!きっとどこかで出てきます。
イリス役のオルガ・キュリレンコはデビュー作、本作ではビー玉のように透ける大きな瞳がイリスが以前勤めていたソーダ製造工場のガラス瓶や標本瓶と重なる。また白い透き通った肌とハリウッド女優やセレブたちが整形してまで欲しがりそうな魅力的なプルっとした唇、標本技師でなくても標本にしたくなる美だ。
当時26歳とはいえ遅咲きの新人になるだろうゆえかのぎこちなさや硬さも見え隠れした印象が、10年後の2015年『諜報員アレックス』では美しさに磨きがかかりシャープで機敏な動きとパーフェクトなボディーラインに驚かされ、同性ながら魅了される。
(同年10月出産しているようなのでまさか妊娠中のアクション撮影だったの?)←←素人判断ですが事実なら衝撃。
諜報員アレックス』は続編を期待する見応えある映画ですがオルガの出産や年齢を考えると難しいのだろうか。
 
↑『薬指の標本』予告動画
《原作 小川洋子著書》
 映画公開当時小川洋子さんの著書にのめり込んでいた私は偶然にも上映中の記事を見つけ、夜の歌舞伎町をひとりで映画館まで足を運んだ。
原作の『薬指の標本』は、日本が舞台になっている短編小説であった。
圧倒される描写力で私の中ではすでにこのストーリーの勝手な世界観が出来ていた。
映画は私のイメージとは違ってはいたものの、別の美しい世界を堪能し、酔いしれた。
フランス舞台が、これほど似合うとは、、、、
好みが分かれそうな映画ですが、個人的にはお気に入りの標本棚入りの作品。
もし日本を舞台に日本人が監督するとしたら岩井俊二監督の『FRIED DRAGON FISH』『undo』や『スワロウテイル 』時代 の雰囲気で是非リメイクしてもらいたい。
また小川洋子さんの他の原作では邦画『博士の愛した数式』も名作標本の逸品です。[amazonjs asin=”B000LXIRIS” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”薬指の標本 SPECIAL EDITION DVD”]
オルガキュレンコ魅力の光るオススメ映画
『諜報員アレックス』2015年アメリカ映画Momentum(弾み)★★★
『薬指の標本』フランス語でしたが、この映画は英語、6ヶ国語を話せ、更に演じられる才色健美は驚異です。
177cmの長身と妊娠中かもしれない時期に華奢で美しいボディとアクションに目を奪われます。
その女諜報員 アレックス(字幕版)
『ある天文学者の恋文』2016年イタリア映画La corrispondenza(文通.通信)(英題Correspondence)★★★★
ロマンチストな映画がお好みの女性に特におすすめです。天文学者エドと娘と同じ年齢の親子ほど歳の離れた教え子の大学生(または大学院生)エイミー、会えない日が続いた間にエドは亡くなっていたのだがメールや手紙やDVD花束などが送られてくる。エイミーがスタントマンのアルバイトで見せるアクションにキレがあり若さを強調しているようでもありますが2015年10月出産後の36歳オルガキュレンコ、 産後のせいか母の雰囲気や裸体のラインに丸み、手に年齢を感じます。
知り合った6年前の18歳の誕生日を祝うメッセージから24歳と考えると年齢設定に少し違和感を感じましたが美しい胸キュン映画です。
ある天文学者の恋文 [DVD]

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