【ザ・セル】2000年アメリカ映画オリエンタルなサイコ世界The Cell 

AMERICAN
《脳内世界を覗くサイコサスペンスホラー
キャサリン(ジェニファー・ロペス)はキャンベルセンターで働く若い女性。
神経伝達装置を使い昏睡状態の少年エドワードベインズの治療を行なって18ヶ月。この装置は心の中を覗き精神世界に入り込むことができるものだ。
キャサリン自体はエドワードが心を開き始めていることを感じているが、見た目の容態に変化なく顕著に効果が現れないためあと半年の期限付きで続行許可される。
同じ頃、連続殺人が繰り返されていた。
女性を誘拐し大きな水槽に閉じ込め徐々に水を増やしながら溺死させ漂白剤に浸け捨てるという異常犯罪。
7人目の犠牲者の発見現場に落ちていたアルビノ犬の毛を手掛かりにスターガーが逮捕された。
部屋に残されていた画像には行方不明の8人目の犠牲者ジュリアが自動監禁槽で助けを求めていた。
だがスターガーは重度の精神疾患のため意識不明で自白ができないため監禁場所がわからない
FBI捜査官のピーター(ヴィンス・ヴォーン)とラムジー(ジェイク・ウェバー)はキャサリンに捜査の協力を依頼する。
こうして犯人スターガーはキャンベルセンターに運び込まれキャサリンとの脳内交信が始まったのだが、キャサリンはスターガーに襲われ夢に飲み込まれてしまった。キャサリンの異変に気付き、今度はピーターがキャサリンを救うためにスターガーの脳に侵入するが、、、
キャサリンは現実世界に無事戻れるのか、、、
監禁中のジュリアの居場所は突き止められるのか、、、、
《脳内の精神世界》
監督ターセム・シンがインド出身の影響もあるのだろうか。

脳内の世界はオリエンタルで多国籍の文化が入り混じったような世界と民族音楽のような響きを持つ。

少年エドワードの脳内は『シェルタリング・スカイ(The Sheltering Sky, 1991年)』を思わせる砂漠風景に『サルバドール・ダリ』の絵画のようなアングルが用いられ、最後はそこに舞台(歌舞伎)のセットのような桜のような花木が配置され治療の進展を物語っている。
犯罪者はスターガーの脳内は幼い頃の酷い洗礼や、残酷な馬の輪切り、ゴタールのような前衛的な画像、暗黒舞踏のようなメイクや動き、絵画のような室内、『ラストエンペラー』(The Last Emperor)のような宮殿や皇帝によって、エドワードの幼い頃から今までの生い立ち過去の虐待による形成された異常な心理の過程が映し出されている。
スローモーションやCGや特殊メイクによって残酷さや恐怖感やシュールさをより引き出している。
キャサリンの七変化でジェニファー・ロペスの美しさは十分伝わったが、もう一つ、》
キャサリンは自分の命の危険も伴う治療を試みているがそのきっかけとなった明確な理由があってもよかったのではないか。治療の相手が自分の息子や身内や知り合いであるとか、子供が同じ病気だ(だった)とか、過去にあった出来事が少しわかれば納得がいく。殺人鬼のアルビノ犬を引き取り飼うような変わり者で通しているが少し物足りない気がした。
患者を救うための研究とはいえ特別な事情や余程の事情がない限りはできないと思う。
ラストシーンでFBI捜査官ピーターともう会うこともないような別れ方をしている。もう同じ犯罪を繰り返さないという意味にも取れるが、お互い好意的な演出もあったのでそんなものだろうかとちょっと違和感があった。
《感想》
脳内の精神世界は非常に興味深く、2000年の作品としてこれだけのCGや特殊メイクを使うことも素晴らしいと思いました。
挿入音も実に効果的で印象的でした。
続編【ザ・セル2】が出ていますが監督が【ザ・セル】の方に全エネルギーとネタを使い果たしたようなので他の映画を鑑賞しましょう。[amazonjs asin=”B07B2Y7W8M” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”ザ・セル WB COLLECTIONAmazonDVDコレクション Blu-ray”]

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