【EVA〈エヴァ〉】2011年スペイン映画 なぜロボットには罪を償う選択肢が用意されないのか、、、

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《あらすじ
ロボット科学者のアレックスは10年ぶりに雪深いスペインの街に猫のグリスとともに戻ってきた。
グリスはプロトタイプの自立型ロボット猫で、現時点ではまだ違法とされている
空港で出迎えたのは兄のダヴィッド( アルベルト・アンマン)。
女性ロボット科学者ジュリア(アンヌ・カノヴァス)が子供の自立型型ロボットの研究再開と完成を目指して、アレックスを大学の研究室に呼び戻したのだった。
アレックスは大学で研究することを拒み、空家になっている亡父の家で研究を進めることにした。
そこに身の回りの世話をするために派遣されてきたのは兄のダヴィッドが開発したS・1・7と呼ばれるヒューマノイドのマックス(ルイス・オマール)だった。
マックスはシェフ、家事、使用人、老人介護、保育士等を始め大工、配管、電気技術も持ち、29ヶ国語を話す有能なロボットで人間と見分けがつかないほど、機能は人間以上かもしれない。
アレックスは、ジュリアにリストアップされたロボットのモデルになる子供のデータをチェックするが、普通の子供では退屈だ。
平凡でない子供をモデルにしたいと考え、その足で大学で講義をしていたラナに会った。
ラナ(マルタ・エトゥラ)は昔のアレックスの恋人で今は兄の妻になっている。
10年前3人でチームを組んで研究を進めていたことから、どうも三角関係のような愛情の絡み合いからアレックスがいたたまれなくなって突然逃げ出したのではないかと思われる。

ネタバレ少し含みます

公園でエヴァ (クラウディア・ベガ)を見かけたアレックスは彼女に惹きつけられた。
兄ダヴィットの家に招待されたアレックスは彼女が兄夫婦の子供であると知る。
エヴァもアレックスのことが気になる存在でひとりで会いに行くようになった。
ある日エヴァの画像の動きを自宅で見ていたときに、研究途中の子供ロボットに「あなたに似ている」と言われ動揺する。
今だにラナを忘れられないアレックス。
研究途中のロボット(S・I・9)は工具を投げつけ機能停止となり、また途中で投げ出して街を去ろうとする。
身支度を始めた時、ラナがやってきてある告白をした。アレックスと抱き合っている姿を盗み見て告白の言葉を解読した
エヴァ 、、、、、逃げるエヴァをラナは追いかけたのだが、、、、、、、
予告画像↑
最後にエヴァは言う。アレックス、助けてくれるの?
エヴァ、目を閉じると何が見える?
光が見える、パパが見えるママも見える、ずっと一緒、遊んでいる
・・・・・リセット・・・・
未来的要素とレトロ感に疑問あり、個人的意見です
透き通ったパソコンを操作したり、空間に浮かぶ透明の脳回路のようなものを操作しAL(人口知能)を組み立てていく。
街にはロボットが多く見られる。大学の受付嬢も下半身が椅子のような作りをしている。
猫の動きも目をみはるほどよく作られていてCGのレベルが高い作品だし、脚本もとても良い。
だが設定が2041年となっているので公開時期から30年後の未来を予想し作られたものと推測すると、、、、

鑑賞していて時々引っかかったのは近未来であるのだがレトロな雰囲気が強い事。

思わず自分の30年前と今の時代の進化はどう変わったかを比べてしまった。
スペインのカラーや場所柄のせいかもしれないが建物や室内、そして画面の色も近代的ではなくむしろレトロに感じる。
アレックスやジュリアがタバコを吸っていたりするが、電子タバコの普及や禁煙や受動喫煙が騒がれるようになっている今
(この感想記事を書いている2018年)より23年後とはちょっと想像しにくい。
ノートに鉛筆でメモを取るシーンも他の技術が発達していることを前提にすると不自然かもしれない。
パーティーのシーンでは流れる曲が懐かしい感じで未来的ではないし、レコードプレイヤーの先に半透明の分子のようなものが(名称がわかりません)浮いているが、レコードプレイヤーを使用している事自体に違和感を感じた。
もちろんアンティークな内装のお店もあるだろうが、ファッションもエヴァ以外はどうも時代背景が違う気がしてしまう。
それと、ラナ役のマルタ・エトゥラは美しい女優さんだがあまり研究者や教授というイメージに合わないのでは?
ジュリアはいかにも研究者であるしマックス役のルイス・オマールも名演でラナ以外のキャストは皆イメージにぴったり合うのだが、、、、
またエヴァは賢くナチュラルで、エヴァ役のクラウディア・ベガには惹きつけられる
エヴァもまたマックス同様優れたロボットだ。
ラナが完成させたエヴァや、ダヴィットが作ったマックスの方が、秀才とされているアレックスが試作し失敗したロボットよりも、レべルが高いように感じる。
兄が言った「お前は何万人にひとりの秀才だ」に見合うアレックスの技術差も見せないとラナやダヴィッドのほうが優れているように映ってしまうし、その有能な技術者がエヴァがロボットであることに気づかなかったことも疑問となる。
 
多少、引っかかる部分はありましたが、時代設定のないひとつの世界として素直に鑑賞したら感動と涙のある素晴らしい映画した。
個人的にはお気に入りで、記憶に残る観ておくべき感動作として紹介します。
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 SFではなくアクション映画です。余命の近い姪を救うため臓器提供のためフリピンを訪れるが提供前に臓器を盗まれてしまう兄。弟の子供(姪)は実は自分の子供という三角関係の設定がEVA〈エヴァ〉と似ていると感じた。
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