【ハワーズ・エンド】1992年イギリス日本合作映画Howards End 愛され続けた名作・2017年米Starz英BBCでTVドラマ化

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日本ヘラルド映画配給のイギリス映画。
原作はエドワード・モーガン・フォースター(Edward Morgan Forster )の著書『ハワーズ・エンド』。
『眺めのいい部屋』『モーリス』も同様E・M・フォースター著書によるジェームズ・アイヴォリー監督の映画化である。
まるで名画やイギリスのガーデニングブックから飛び出してきたようなの美しい景色の世界観に釘付けになる。
《あらすじ
シュゲーレル家の次女ヘレン(ヘレナ・ボナム・カーター)は資産家のウィルコックス家の別荘ハワーズ・エンドに招かれ次男のポール(ジョゼフ・ベネット)と軽はずみな恋愛で気まずくなるが、ある日向かいのマンションにウィルコックス家が引っ越してきた。
ポールはナイジェリアへ行ったためそこにはいないが顔を合わせたくなかった。
シュゲーレル家は叔母のジュリーと長女マーガレット(エマ・トンプソン)、次女ヘレン、弟ティビー(エイドリアン・ロス・マジェンティ)の4人で暮らしている。
芸術系の家系シュゲーレル家と合理的な実業家の家系ウィルコックス家とでは考え方や生き方も全く異なるのだがウィルコックス家の妻ルース(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)は芸術知識があり引っ越して寂しい思いをしていたこともありマーガレットと親しくなる。
ルースは病気でしばらくして他界してしまうのだがシュゲーレル家が長い間住んでいた住まいが契約切れで引っ越さなければならないことを心配し、最期の力を振り絞ってハワーズ・エンド邸をマーガレットに譲ると遺書に書いた。
だがシュゲーレル家は赤の他人に譲ることに到底納得がいかない。
鉛筆書きの遺書は効力がないと捨ててしまう。
一家の主人ヘンリー・J・ウィルコックス (アンソニー・ホプキンス)は当初は状況を探るつもりだったのかマーガレットに接近するようになるが、教養があり、欲のない彼女に惹かれ、やがて結婚を申し込む。
一方次女ヘレンは「音楽とその意味」の講演会で隣の席のレナード・バスト (サミュエル・ウェスト)の傘を間違えて持ち帰ってしまって以来彼の力になろうとする。
養う妻を持つレナードをヘンリーの助言で転職させたのだが人員整理でクビになって失業してしまったことでヘンリーを恨んでさえいる。
ヘレンは極端な性格で柔軟性がない上、頑固だ。
トラブルを起こす発端が毎度ヘレンの性格にあるのだが自分を正当化していてその自覚がないのだ。
マーガレットとヘンリーの結婚式が行われ、ヘレンは今度は式場にレナード夫婦を無理やり連れてきた
だが皮肉な偶然でレナードの妻ジャッキー(ニコラ・ダフェット)は以前ヘンリーの愛人であった。
その後ヘレンは旅に出て突然姿を消すが、実はレナードの子供を身ごもっていた。
何も知らないレナードはハワーズ・エンドでヘレンと対面し、、、、、、
感想・余談
このドラマは良くも悪くもヘレンの存在が作りだし発展した出来事とも言えよう。
そしてマーガレットの人柄の良さがヘレンをフォローする形で、遠回りしても結果的にはルースの遺言通りにことが運んだのだ。
少し違うことは心の変化、ルースの遺書で当初マーガレットに敵意を向けていたシュゲーレル家の子供たちが、時の経過と共に次第にマーガレットを家族の一員(父の再婚相手)として認めるようになった。
マーガレット役のエマ・トンプソンはアカデミー主演女優賞を獲得しているが共演の妹ヘレンヘレナ・ボナム・カーターと夫の不倫が原因で離婚している。
大きな名誉は手にしが実生活でもやはりトラブルメーカーであったヘレンの存在によって愛情を手放すという皮肉な結果となった。
その後ヘレナ・ボナム・カーターはティム・バートンの子供を産んでいてエマ・トンプソンは2年後の『いつか晴れた日に』で共演したグレッグ・ワイズと再婚し、ヘレナ・ボナム・カーターを許している。
ドラマと交錯した実生活、この不倫、離婚騒ぎがあったからその後別の出会いで幸せを掴んだような結末になっているのかと思います。
ジェームズ・アイヴォリー監督作品『眺めのいい部屋』ヘレナ・ボナム・カーターや『モーリス』(←感想記事有り)のジェームズ・ウィルビー、なじみの役者やスタッフを交えた、懐かしい響きの混ざった曲調に加え衣装や内装そして美しい景色とアングルの取り方に高い芸術性を感じる素晴らしい作品でした。
アカデミー賞:主演女優賞、脚色賞、美術賞 
英国アカデミー賞:作品賞、主演女優賞 
ゴールデングローブ賞:主演女優賞(ドラマ部門) 
カンヌ国際映画祭:45周年記念賞
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