【幸せなひとりぼっち】2015年スウェーデン映画 頑固親父に涙と感動En man som heter Ove

Drama.ドラマ
原作はフレドリック・バックマン「(オーヴェという男)」
  当時スウェーデン人口1000万弱で80万部を超えるベストセラーとなった小説の映画化。
  映画も国民の5人にひとりの割合で鑑賞されているほどの大人気。
身近にひとりは存在しそうな偏屈で嫌みなオヤジ
でも断られても頼み続ければ文句を言いながらも手を貸してくれそうな、言い方やタイミングによっては頼れそうな気もするどこか憎めない人物。
頑固オヤジの名はオーヴェ( ロルフ・ラッスゴード)(青年期の役者はフィリップ・バーグ)
素晴らしい女性ソーニャ(イーダ・エングヴォル)との出会いが、良くも悪くも今の頑固たる人物像を築いた。最愛の妻ソーニャを癌で亡くし、43年勤めた鉄道整備工の会社から解雇される。 スウェーデン社会保障は日本よりも優遇されているようなので急に困ることは無いのかもしれないが、心臓に心拡大か心肥大の病気があるようだ。
孤独に耐えきれず何度も自殺を試みるがその度に邪魔が入ったりロープが切れたりハプニングが起こり中断する。
隣に越してきた幼い姉妹のいる家族。
イラン人妻で妊婦のパルヴァネ(バハー・パール)の存在も影響を与えた。
甘え上手であけっぴろげなパルヴァネオーヴェは次第に心を開くようになり自分の生い立ちやソーニャとの出会い、二人に起こった悲劇などを話し始める。
予告動画↑
ーヴェの性格
オーヴェは褒め称えられるのが苦手で線路に落ちた人を助けても名乗らず逃げた。
引越しの手伝いのお礼にパルヴァネの手作り料理を渡した時も文句を言いながら後日入口に「ありがとう、うまかった」のメッセージつきタッパーをさりげなく置いておく。
パルヴァネに子守を頼まれた時は壊れて捨てるはずの食器洗い機まで直しておく。
車椅子で教師をしていたソーニャのことを持ち出されると急に考えを改める。
ソーニャの教え子の友人を見て遠慮なしに「お前はゲイか?」と尋ねても偏見を持たず困っていると家に泊めたりもする。
地区の安全を守り見回るのが日課で違反に厳しいが、江戸っ子気質のようなオーヴェは、正義感の強い根は優しい人間なのだ。
感想
回想シーンで登場するオーヴェの妻ソーニャの前向きな生き方は鑑賞するものに感動を与えます。
ソーニャ役のイーダ・エングヴォル自身も笑顔の素敵な見ているだけで癒される女優。
頼りない若者だったオーヴェをリードし、妻であり時には母として見守るような愛情で包み込み、ふたりのロマンスが美しく描かれていました。
妊婦が登場する映画は多いですがパルヴァネ役のバハー・パールの妊婦の歩き方、息使いからしぐまで格別のリアル感がありました。年を重ねるごとに頼り甲斐のある肝っ玉かあさんのような存在になってオーヴェに代わって地区を守りそうです。
登場人物が皆それぞれに個性があり大変魅力的でした。低層の美しい街並みや挿入曲も素晴らしかった。
《余談》
オーベの設定年齢は59歳です。老けて感じたのはお国柄なのか少々気にはなりましたが、スウェーデンのゴールデン・ビートル賞で最優秀主演男優賞を授賞しています。
アカデミー賞は残念ながらノミネートだけでしたが、受賞しなかったのが不思議なくらい涙ありの名作です。
 
監督・脚本 ハンネス・ホルム  上映時間116分
 

★類似する映画わたしは、ダニエル・ブレイク』2016年イギリス・フランス映画

 リメイクでは無いがかなり『幸せなひとりぼっち』に近い設定。
(『ミニミニ大作戦』1969年と2003年のリメイクの違いぐらい共通点が多い。)
 どちらも妻に先立たれ失業した59歳の時代遅れの頑固オヤジと若い女性家族との心のふれあい、心臓を患っていることや、結末が同じである。違う部分は、ダニエル・ブレイクの方はイギリスの移民や失業者の複雑な制度と待遇の悪さなどの社会問題を扱っている。
良い映画ですが、2018年パワハラで問題になったS氏とイメージがダブってしまい個人的には鑑賞したタイミングが悪かったようです。

★お勧めスウェーデン映画

『ぼくのエリ 200歳の少女』2008年(リメイクは『モールス』2010年アメリカ映画)。
吸血鬼の親子の娘エリといじめにあっている12歳の少年の恋愛ストーリー。『モールス』とほとんど同じ内容ですが個人的にはこちらの方が寒々としていて好きです。
『未来を生きる君たちへ』2010年スウェーデン・デンマーク合作。
アフリカ難民キャンプに出張している医師と息子のいじめや復讐がリンクして進む、どう選択し生きていくかをテーマにした映画。アカデミー賞外国語映画賞を受賞。
『リピーテッド』2014年イギリス・アメリカ・フランス・スウェーデン合作のミステリー。
1日で記憶がなくなってしまう生活を毎朝繰り返しながらも女性の影に潜んだ過去の犯罪が暴かれていく釘付けになります。
ミレニアムシリーズスウェーデン版 ・推理サスペンス 
          ミレニアムドラゴン・タトゥーの女』(2009)
          『ミレニアム2 火と戯れる女』(2010)
          『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』(2010)

[amazonjs asin=”B06Y6N3BF6″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”幸せなひとりぼっち Blu-ray”][amazonjs asin=”4150413940″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”幸せなひとりぼっち (ハヤカワ文庫NV)”]

ピックアップ記事

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。