【モンスター】2003年アメリカ映画・実話・運命に翻弄された殺人鬼女をシャーリーズ・セロンが熱演 Monster

AMERICAN
パティ・ジェンキンス監督 上演時間109分
アカデミー主演女優賞、ベルリン国際映画祭銀熊賞、ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)受賞
フロリダ州で7人の男性を殺した連続殺人犯、娼婦アイリーン・ウォーノス(Aileen Wuornos)の実話を映画化
アイリーンを演じたシャーリーズ・セロンを知らずに鑑賞したら主役は大柄でワイルなそばかすだらけの肌に黄ばんだ歯であまり美しくない女優と感じるかもしれない。
シャーリーズ・セロンのファンであれば本人とは思えないスタイルや顔つきにショックを感じるとともにその幅のある演技力と徹底した役作りに圧倒され益々魅力を感じるだろう。
《あらすじ
幼い頃、アイリーンもまた普通の少女とかわらず将来を描いていた。
ロマンティックな少女は「わたしはいつかスカウトされ大スターになりお金持ちになる。それがダメでもダイヤの原石を磨いてくれる相手が現れる。」と夢を持ちきっと叶うと信じていた。
だが、夢や希望とおよそ似つかわしくない現実は娼婦の仕事しか得られなかった。
若い頃に父の自殺で弟と妹は隣家に引き取られ路頭に迷ったアイリーン(シャーリーズ・セロン)は生計を立て兄弟にお金を渡すために娼婦になった。
ある日人生に嫌気を感じ自殺をしようかと迷っていた時に雨宿りで入った同性愛者専門パブでアイリーンはレズビアンのセルビー(クリスティーナ・リッチ)と出会った。
レズビアンの自覚がないアイリーンは警戒していたがやがて純粋で孤独なセルビーと意気投合し次第に愛情が芽生える。
「セルビーとふたりでどこかで暮らしたい」それにはお金を稼がなくては、、
アイリーンは再び娼婦に復帰するが客に暴力を振るわれ射殺してしまった。
正当防衛が認められそうな状況であったのだが、射殺後に金と車を奪い逃走してしまう。
恐怖心や罪悪感、そしてセルビーのためにも真っ当な職に就くべきと職探しを始めるもののどこも受け入れてはくれない。
奪ったお金も底を突き、また娼婦として道端に立ち金や車を奪うしかないと考えたアイリーン。
セルビーへの愛が狂気と化し、犯罪はエスカレートしていく。
やがて自動車事故から足がつき指名手配されたふたり。
セルビーだけでも逃がそうとするのだが、、、、、、、
またアイリーンはセルビーに1回目の殺人を告白しているが、、、
↑「Monster」予告動画:英語(字幕無し)
タイトル・モンスター
アイリーンが子供のころ青年会が建てた夜空に輝く大きな観覧車が「モンスター」と呼ばれていた。
セルビーとのデートで観覧車に乗っているが高所恐怖症なのか、昔の辛い思い出がよぎるのか落ち着かない様子。
アイリーン自身とアイリーンの思い出からイメージしているタイトルのようだ。
実話との相違・アイリーンとセルビー
兄とアイリーンを産んだ母は15歳で結婚しアル中で育児放棄し行方不明、父はアイリーンが生まれる前に離婚しているが精神病を患い強姦で服役中自殺。
祖父母の家預けられてからは祖父の暴力や性的虐待、祖父の友達からのレイプで14歳で妊娠、兄との近親相姦などがあった。
そんなアイリーンにも裕福な老紳士との出会いと結婚という素晴らしい機会も訪れているが、長年の素行の悪さから1ヶ月で離婚となり人生をやり直す切符を逃している。
またレズビアンのセルビーは実在する人物名はテリアムーア(Tyria Moore)であるが本人の希望で実名は伏せられ本人とは全く似ていない設定で登場させている。
保身のため警察に協力し罪を逃れているがどこまで殺人の事実を知っていたのか、共犯だったのか、もしかしたらアイリーンを操ったのか真相は不明であるが、メディアに高額のギャラ請求をしたりあまり評判が良くないのも事実のようだ。
シャーリーズ・セロン・Charlize Theron
シャーリーズ・セロンはアイリーン同様に運命に翻弄されている女性という印象が強い。
実の母がアル中の父の暴力に危険を感じ目の前で射殺した(正当防衛)過去や銀行で口論していた時にスカウトされたことが今があるキッカケであったり映画よりスリリングな人生である。
この『モンスター』を演じるために13kg増量し、眉毛を抜き、黄ばんだ歯に見せるためマウスピースを装着し特殊メイクを施している。
また増量した体重は4週間で戻している。
2018年公開の『タリーと私の秘密の時間』でも16kg増量、2016年公開の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では実際に髪を丸刈りにし、良くも、悪くも(勘ぐられ)私生活にも話題は事欠かない。
役作りにも真剣に取り組み常に多忙でプレッシャーも多いであろうにも関わらず黒人の子供をふたり養子にして育ててもいる。
容姿の美しさだけでなくこだわりと逞しさとパワーを持ち強い内面の美しさを兼ね備えた女性だと尊敬してやまない。
《感想》
アイリーンは幼い頃の環境の悪さ、(母に捨てられ父を知らず祖父や兄からの近親相関や知人のレイプなどの体験が続いた)が成長した人生にも大きく影響していたのだと思います。
もちろん連続殺人は許しがたい犯罪ですが頭ごなしに凶悪な人間と非難ことはどうもできません。
もし、育った環境が違ったら、親の愛を受けてていたら、、多分このような人生の幕引きにはならなかったのではないか。
また、アイリーンは男性へのトラウマがあるが愛情には飢えていたのでレズビアンではなく、愛を感じた相手がたまたま女性であったのだと思います。
映画を通じアイリーンのあまりに残酷な幼少期や思春期、愛されない孤独や娼婦をやめようと決意しても受け入れてくれる先が見つからない苦痛なども伝わってきました。
この役はシャーリーズ・セロンでなかったらこれほど反響を呼びヒットしなかったことでしょう。
シャーリーズ・セロンあっての『モンスター』という素晴らしい映画が出来上がったと言っても過言ではないと思います。
また『スリーピー・ホロウ』(ホラー映画)で主演女優を演じたセルビー役のクリスティーナ・リッチも、実際はとても可愛く美しい女優さんですがむしろセルビー役の方が『スリーピー・ホロウ』よりもホラーに近い変身メイクでした。
何度も観たい映画ではありませんが考えさせれれることが多い鑑賞の価値があり記憶に残る映画です。
モンスターより実話に近づいたアイリーンを描いているDVD/本
『シリアル・キラー アイリーン 「モンスター」と呼ばれた女』2003年アメリカイギリス合作、アイリーン自身のインタビューを踏まえたドキュメンタリー映画
『Dear Dawn: Aileen Wuornos in Her Own Words』 (英語)・本
 彼女の幼馴染だったドーン・ボトキンスが服役から死刑までの間に面会や手紙で交流した記録。
実際読んでおりませんがアイリーンの素晴らしい文字や絵画が含まれているようです。
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《シャーリーズ・セロン出演(個人的に)オススメの映画》
★★★★★『サイダーハウス・ルール』1999年アメリカ映画・陸軍中尉の恋人役でクラシックなイメージと自由な性格の女性役として登場、映画自体もとても感動的です。
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★★★★★『スウィート・ノベンバー』2001年アメリカ映画:キアヌ・リーブスを翻弄させる女性役、なんと美しく魅力のある女優かと見とれてしまい興味を持ちま、この映画でシャーリーズ・セロンを知りました。
ストーリーは地味な映画ですがロマンティックで涙する感動作、内装や衣装がおしゃれな印象に残る映画。
特に恋する女性にオススメの映画です。
スウィート・ノベンバー 特別版 [DVD] [DVD] (2010) キアヌ・リーヴス; シャーリーズ・セロン; ジェイソン・アイザックス; リーアム・エイケン
★★★★★『ミニミニ大作戦』2003年アメリカ映画(1969年イギリス映画同タイトルのリメイク←傑作名画です)ルパン三世の峰不二子のような美ボディと機敏なアクションに釘付けになります。
『モンスター』と同年公開には驚愕、こちらが(変身前の)本来の美しい姿です。
映画も1969年のミニミニ大作戦とは大分設定が違うので両作品甲乙つけがたく楽しめます。
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★★★『ダーク・プレイス』2015年イギリス・フランス・アメリカ合作映画
   同じタイトルで別の映画がありので間違えないようご注意ください。(私は間違えてレンタルしてしまい2作観ました)
  地味で暗い映画ですがショートカットで自堕落でミステリアスなシャーリーズ・セロンも魅力的です。
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