【キャバレー】1986年 日本映画レフトアローンの美しい響きに乗って懐かしい昭和の邦画に酔いしれる♪♪

Drama.ドラマ
原作・栗本薫(中島梓)
監督・角川春樹
レフトアローン『Left Alone』(Bethlehem, 1959アルバム)
・作曲者マル・ウォルドロン(Mal Waldron, 1925年8月16日 – 2002年12月2日)
                                                      (作詞/ビリー・ホリデイ)
豪華すぎるキャスト
 ・野村宏伸(矢代俊一、一流サックス奏者を目指している大学生)
・ 鹿賀丈史(滝川)・ 三原じゅん子(スターダストのホステス英子)・倍賞美津子(K’sバーのママ南部恵) 
 原田知世(千枝古)・ 真田広之(田能倉先輩)・ 宇崎竜童(安原)・ジョニー大倉(ドラムスの中村)・ 尾藤イサオ(ベースの浅井) ・ 山川浩一(金) ・ 丹波哲郎(総長) ・ 千葉真一(関東連合組長) ・渡瀬恒彦(関東連合組員/ノンクレジット)・ 永島敏行(関東連合の運転手)・ 夏八木勲(スターダストのマスター)  ・ 志穂美悦子(パブのママ) ・ 薬師丸ひろ子(ウェートレス)  ・本間優二(章次) ・ 原田貴和子(ピアニスト) ・ 古尾谷雅人(佐島) ・ 渡辺典子(ミドリ) ・ 清水健太郎(前川) ・ 室田日出男(小坂井) ・ 原田芳雄(白江) ・竹内力(滝川の舎弟相馬六助)・白龍(歌手) ・高柳良一(レストランウエイター)・北方謙三(スターダストの客)
《前~中般のあらすじ
田園調布に住まいがあり会社社長を父に持ち大変恵まれた環境にあった大学2年の矢代俊一は本物のジャズを求めて港町で一人暮らしを始め、キャバレー「スターダスト」でバンドを組みサックスを吹いていた。
俊一の吹く音は上手いのだがどこか違和感があった。
いわゆる奥深さや人生経験の足りなさかもしれない。
だが、その俊一にいつもレフトアローンを1曲だけリクエストしてはチップを渡し帰っていく男がいた。
それが菊川組の滝川(鹿賀丈史)だった。
ある夜ひとり港近くでサックスを吹いていた俊一は偶然にも滝川の暗殺計画を聞いてしまう。
俊一は滝川に狙われていることを密告したことで滝川は危険を防げたのだが翌日死体が2体あがった。
滝川はK’sバーの南部恵を呼び出し殺しに使用した拳銃を預けた。
恵の死んだ兄はかつてアメリカで活躍し薬物に溺れ死んだ有名なアルトサックス奏者で俊一が尊敬する人物であった。
刑事の小坂井(室田日出男)は俊一が滝川をかばい何か隠していると疑い俊一に付きまとうようになった。
また、俊一は恵に近づいたことで滝川の過去や今起こり始めているヤクザ組織同志の抗争を知ることになる。
ホステスの英子と関係を持った俊一は、仮出所で出てきた英子の情男の安原(宇崎竜童)に感づかれ狙われるのだった。
危険と背中合わせの環境でサックスを吹くことにも自信をなくした俊一はベースの浅井に
「お前がジャズを選んだんじゃなくジャズがお前を選んだんだ」と励まされ(北優会の店)ドルフィンの引き抜き話を持ちかけられ承諾した。
だがそれはヤクザ組織の罠であり滝川に対する裏切り行為でもあったのだ。
 
終盤は俊一の深い悲しみが皮肉にも味わいのある音色となって響いてくる。
↑Cabaret劇場予告動画
《見所所々にちょい役で有名人が登場するので探すのも楽しくなる。例えば、、、
参議院議員三原じゅん子(三原 順子)さん・ジャズ歌ったりレイプされるシーン
志保美悦子(現在長渕剛妻長渕悦子)さん・バーカウンターで談笑するホステス役
薬師丸ひろ子さん・喫茶店の店員
北方健三さん・スターダストの客
竹内力さん(まだ爽やかな2枚目アイドル路線の頃)・滝川に殺された舎弟相馬六助
白龍さん・ジャズのスタンダードナンバー「Wrap Your Troubles In Dreams」をステージで歌う歌手
宇崎竜童さん・英子(三原じゅん子)の紐男
残念な部分と感想
哀愁に浸れる映画の中で野村宏伸のセリフ棒読みのような演技力のなさがより悲しさを増します。
美術の雰囲気やカメラアングルやスクリーンのカラーは興味深く素晴らしいのですが、セットとわかるシーンも多く見受けられ建物の質感に安っぽさを感じてしまう。
矢代俊一のアパートの外で待つ英子が雨に濡れているシーンも雨の降らせ方が不自然でねらったというよりは技術不足か雑なのでは、、、、
主人公矢代俊一は原作に近い容姿で主役を選んだものと思われますが、豪華キャストで固める予算を、美術や主役の演技指導や別の主役にまわすことも考えて良かったのではないだろうか。
終盤が森田芳光監督の『ときめきに死す』1984年(←感想記事あり)と似たようなつくりになっていて、ストーリーこそ違うもののイメージがダブってしまう。
今回再鑑賞ですが、うる覚えながら公開当時観た時に違和感のあったSEXシーンのミスマッチな音声は外され綺麗に編集されたのかと思います。
舞台の芝居ような要素を含め故意に演出したのかもしれませんが、建物に重みやリアル感があった方が合う気がします。
諸所中途半場な部分が残念ですが、それを補えるほど原作レフトアローンや挿入音楽も切なく効果的で記憶に残る良い映画です。
肩幅の大きいダボっとしたスーツ、当時流行した物のない部屋にアメリカンレトロな冷蔵庫、昭和が終わりかけバブル期にも突入する間近の空気感、自らの思い出も重なり心がタイムスリップします。
辛口の感想になってしまいましたが記憶に残る大好きな映画として取り上げています。
また完成度の高いリメイク作品を期待する映画でもあります。
[amazonjs asin=”B017WC6BHY” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”キャバレー 角川映画 THE BEST DVD”]
[amazonjs asin=”B071GYJ3F8″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”レフト・アローン +6 (UHQCD限定盤)”]

ピックアップ記事

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。